[VGC2020] てるチャレ#5優勝 耐久コータス入り晴れリザードンビート

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8月15日に開催されたてるるんチャレンジ#5の優勝構築です。予選スイスドローを5勝2敗の9位で通過し、決勝トーナメントで4連勝して優勝することができました。

6体の並びはよくあるリザバナコータスですが、差をつけられる要素を色々と盛り込めたと思います。

個別解説

リザードン@命の珠
臆病 155(12)-*-98-160(244)-105-167(252)
熱風、暴風、熱砂の大地、守る

本構築のメインアタッカーで、上から高火力を押し付けていきます。等倍相手にもゴリ押せる火力の高さがリザードンの最大の強みであると考えているため、持ち物はそれを増強する命の珠。配分もそれに忠実にCSを選択。

キョダイゴクエンももちろん強力ですが、火力の高いダイジェットもこのポケモンの強みであると考えています。相手を大きく削りながら横のバンギラスやトゲキッスにS上昇を乗せて範囲技で押す動きはシンプルながら非常に強力で、ここにゴクエンの削りが加わると制圧力がより一層増します。ゴクエンを置くだけでも十分強いですが、今回はダイジェットを強く使うことも意識して構築を組みました。

タイプ相性で不利を取らない場合の殴り合いに滅法強く、自分より速いダイジェット持ち(ドラパルト、エースバーン)に対してはコータスのあくびを刺すことでラム以外有利、自分より遅い相手とのダイジェットの積み合いには横にバンギラスを並べてダイジェット+岩雪崩で概ね有利、相手のトリックルーム要員は晴れゴクエンで即処理、指持ちと並んでいる場合は晴れ熱風で大きく削った後トリル下コータスのあくびで遅延、といったように、追い風以外のS操作展開に対してほとんど有利を取ることができます。追い風を使うポケモンに対してはバンギラスがだいたい有利なため、トリックルームを絡めつつ対処していきます。

先述の通りイエッサンブリムオン等の指+トリルと初手で対面した場合に晴れ熱風を2体に押し付けたいため炎技には熱風を採用し、ダイマックスせずに様子見したりターン稼ぎしたりするための守るも必須。飛行技は暴風とエアスラッシュの選択ですが、ダイジェットの威力を重視して暴風を選択しました。最後の枠には熱砂の大地を採用。チョッキ以外のガオガエンをダイアースで即処理できたり、セキタンザンへの打点となります。使用頻度は高くないので、ゴクエンの火力を底上げでき非ダイマックス状態で瞬間火力を出すこともできるブラストバーンにしても良いと思います。

不意のダイロックやスカーフ持ち、電磁波などが弱点なので、どちらかというとBO3で特に強いポケモンだと感じました。持ち物をヨロギやラムにするとこれらに対する安定感は増しますが、いずれにせよ全対応は不可能な上にパワーが落ちるので個人的には使いたくないです。

コータス@オボンのみ
図太い 177(252)-*-185(68)-118(100)-101(84)-26 ※S個体値2〜3
熱風、ボディプレス、あくび、守る
  • HB: A187ドリュウズのダイアース(130)を確定耐え
  • HD: C167フシギバナの珠大地の力を確定耐え、C161キングドラの珠ダイストリーム(130)を晴れ下で15/16耐え
  • C: 余り
  • S: 最遅ギガイアス・サマヨール-1

構築のキーとなるポケモンです。当初はトリックルームエースも兼ねられるよう、冷静HCの噴火/熱風/大地の力/守る@木炭のような構成で長らく使っていましたが、嫉妬の炎・あくび・ボディプレスなどの技を試すうちにこれらの技の強さに気付きました。

中でも特に強いと感じたのがあくびとボディプレスです。あくびは先述した通り相手の先発ダイマに対して刺さる他、相手のトリックルーム展開に対して下からあくびを入れて攻めを遅らせたり、残数を減らした後の詰めにおいても役立つため、この技があるだけでコータスの単体性能が爆上がりすると感じました。ボディプレスはこの手の構築に対してほぼ確実に選出されるガオガエンやバンギラスを大きく削ることができ、威嚇やバークアウト捨て台詞で火力が下がらないため削りが安定しています。リザバナコータスの3体が特殊に偏っているため、物理打点が得られるのも嬉しいです。

また、これらの気付きとほぼ同時期に、ガオガエンの増加などの理由から噴火の通りが以前ほど良くなく、トリックルームコータスを通すようなプランを取ることがあまりないことにも気付きました。先発であくびを入れたり、後ろから繰り出して天候を取る運用がメインになっていたため、これらの動きにマッチする耐久振りで噴火を切った型へとシフトしました。ただ、トリックルームを構築から抜いてしまうと相手の追い風展開に一方的に不利となってしまう点が気になったので、主に切り返しのためのサブプランとしてトリックルームは構築に残すことにしました。コータスの型を誤認させたいという狙いもあります。

先述の通り裏から受け出すことが多いため、持ち物には耐久値を上昇させるオボンのみを採用。

技構成はボディプレス/あくび/守るをまず確定とし、残りの炎技に嫉妬の炎を検討しました。この技は決まれば莫大なアドバンテージが得られるものの、認知度が高まったことからエースバーンがカキュウから入ってきたりドリュウズがダイロックを打ってきたりと、ケアされる場面も多くなってきていると感じました。ケアされてしまった場合には逆に相手にアドバンテージを取られてしまうため、このような場面では相手依存で不安定な嫉妬の炎でアドバンテージを取りに行くのではなく、確実に眠りを入れられるあくびを打った方が裏目がなく、むしろそれで十分なことが多いです。

これらの考えから、欲張ってプレイングがブレないようにする意味も込めて嫉妬の炎ではなく熱風を採用し、ある程度の火力も出せるようにしました。しかし、嫉妬の炎が無いことが割れてしまうと能力上昇系のダイマックス技を相手に自由に選択させてしまうので、BO3の場合は技の見せ方に注意したいです。

個人的には追加効果狙いで嫉妬の炎を使うのは2019ルールでのゼルネアスへのジオコン読み吠えるの動きに近いと感じていて、あまり好みではないです。

調整はSライン以外はJames Baek選手の配分を拝借しました。先述の通りトリックルームを積極的に展開することが少なくなったので、同速を回避するためにできるだけSを上げることを検討し、一定数存在していたギガイアスに対してトリックルーム下であくびが通らないとプランが崩壊してしまうことを考慮して最遅ギガイアス・サマヨール抜かれのS26に留めました。

高い物理耐久とあくびのおかげでガオガエンやゴリランダーなどの物理技主体の相手に対しては2vs1でも勝ててしまったりするため、この型を使い始めてから自分の中でのコータスの評価が大きく変わりました。

フシギバナ@達人の帯
控えめ 173(140)-*-103-167(252)-120-115(116)
リーフストーム、ヘドロ爆弾、大地の力、守る
  • S: 準速バンギラス+2
  • C全振り
  • 残りHP

リザードンでは勝てないテラキオン入りの構築や、御三家サイクルなどの刺さっている相手に対してダイマックスしていきます。キョダイベンタツを獲得したおかげで先発でダイマックスを切っても強く、技範囲を活かして後発からダイマックスしても強いです。

役割や選出対象を考慮すると素早さを伸ばす必要はそこまでないと考え、ある程度の素早さを確保して火力に全振りした後、残りをHPに振りました。

技構成は範囲を広げる3ウエポンは確定。アシレーヌなどの水タイプの処理に必要な場合には後発に置くことが多いですが、そのような場合に役割対象を処理する前にフシギバナが倒されると負けてしまうので大事に扱うための守るを採用しました。

持ち物は達人の帯で採用。この構築ではリザードンが等倍でゴリ押していくのに対し、フシギバナは技範囲を活かして弱点を突いていくことが多いためマッチしています。命の珠をリザードンに取られているというのもありますが、耐久が低いわけではないので反動ダメージがないのも地味に大きく、相性の良い持ち物だと思います。

バンギラス@弱点保険
意地っ張り 191(124)-187(124)-131(4)-*-121(4)-113(252)
岩雪崩、うっぷんばらし、馬鹿力、守る

対リザードンミラーにおいて最も信頼できる駒であり、こちらのリザバナコータスの3体にめちゃくちゃ通ってしまうワイドフォースを無効にできる点、相手の晴れフシギバナから天候を奪いながらリザードンで倒す動きが可能になる点などを評価して採用しました。

技構成はオーソドックスなもので、持ち物には単体性能が最も高くなると考え弱点保険を採用。

リザードンやトゲキッスのダイジェットに乗せて上から岩雪崩を打つのが強いため、素早さをS+1でリザードンを抜くことができる準速まで伸ばしました。トリックルーム下でもギリギリ運用できる素早さとなっています。ダイマックスを切ることもあり、ある程度の耐久と火力が欲しかったため残りは適当に振り分けました。

トゲキッス@ピントレンズ
控えめ 183(180)-*-115-169(108)-135-128(220)
マジカルシャイン、エアスラッシュ、この指止まれ、守る
  • C: ダイフェアリー急所で390-96ダイマックスドラパルトを1発
  • HD: C167フシギバナの珠ダイアシッドを11/16耐え
  • S: 準速ウオノラゴン抜き

味方殴り系のコンボを対処するためにこの指持ちを採用したいと考え、リザードンと攻撃範囲の相性が良いトゲキッスを選択しました。やや面倒なオーロンゲやウオノラゴンなどにもマジカルシャインで大きく削りを入れることができ、リザードンと並べて広範囲を攻撃していけるのはイエッサンやピッピにはない強みです。この指は確実にケアをする必要がある場面と、詰めの場面以外ではあまり使いません。

積極的に攻撃に参加していきたいため持ち物は攻撃性能を高めるピントレンズで採用。状況に応じてトゲキッスにダイマックスを切る選択肢が生まれるのも魅力的でした。配分はアルカナさんの配分を拝借しました。火力耐久素早さのバランスがよく、とても使いやすかったです。

サマヨール@進化の輝石
呑気 147(252)-*-188(164)-*-162(92)-27 ※S個体値0
ナイトヘッド、サイドチェンジ、地ならし、トリックルーム

トリックルーム役として採用。地ならしでバンギラスの弱点保険を発動させるためと、ポリゴンZのノーマル技に対抗したいと考えてポリゴン2ではなくサマヨールを選択しました。

パーティ全体に一貫している岩の一貫を切りつつ、バンギラス以外で受けるのが厳しいワイドフォース耐性を上げるために、この枠にドータクンを使っていたこともありました。パーティ全体の相性補完は改善されますが、耐久力は落ちてしまうので一長一短だと思います。

選出・立ち回り

基本選出

先発:oror
後発:+@1

最も対応範囲が広い選出です。隣にダイジェットを乗せながら2体で攻めていくか、隣をコータスに引きながら熱風orゴクエンを選択することが多いです。状況に応じてリザードン以外にダイマックスを切ることもできます。

対エースバーン入り

先発:
後発:残りから選択

コータスでエースバーンにあくびを選択していきます。

対テラキオン入り

先発:or
後発:+@1

フシギバナを軸に攻めていきます。テラキオンと組んでいることが多いドラパルトに対して睨みを効かせられるバンギラスかトゲキッスを横に並べたいです。

対追い風入り

先発:oror
後発:+@1

単体でエルフーンやファイアローに強いバンギラスを軸に攻めていきます。相手の追い風に対してトリックルームで切り返していきたいため、裏にサマヨールを選出します。

対戦動画

決勝戦:VS がはくさん

TOP16:VS イアルさん

おわりに

初参加のてるチャレで優勝という最高の結果を残せてとても嬉しいです。決勝戦のライブ配信を見てくださった方、応援してくださった皆様ありがとうございました。

今年の2月に参加したオセアニアICぶりにBO3で戦いましたが、構築に特別な要素を入れずとも、ダイマックスを切るポケモンやタイミングを変えるだけで立ち回りをガラッと変えることができるため、BO3の試合形式とダイマックスというシステムの相性がとても良く楽しいなと改めて感じました。本場のBO3を楽しむためにも、来年は世界で戦っていけたらいいなと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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